忍者ブログ

Repeat:

退屈な日常とか、虚像の世界とか

2024/09    08« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  »10
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

大好きだった、そして当サイトを始めてから今まで半年間ずっとお世話になっていたテンプレサイト様が閉鎖されました・・・。
好きなサイト様が閉鎖された時の哀しみは、いつになっても慣れません。

本当にお世話になりました!
そして、これからも使わせていただきます・・・!

年が変わる前に改装する予定だったんですが、また気に入るテンプレサイトさん見つけないとなぁ。
なかなかないんですよね、理想どおりのテンプレがあるサイトって。


今日は、レンリン小説upしました。
寧ろ、リンレン?
いまいち、表記が分からない、今日この頃。
なんか、この二人はどうもリンがリードする感じになっちゃうんですよね・・・。
頑張れ、レン!
そして、季節は夏です!笑
寒くなってくると、夏が恋しくなります・・・!


それと、昨日upした拍手御礼文。
ナルトをとにかく、怖がらせたくて。笑
他のCPでも書く予定です。
ネタっていうか、キャラ的にツナが、かぶりそうだなぁ・・・・。
PR

(軽いけど)グロ表現注意!







噎せ返るほどの鉄の匂い。
部屋と己の体を染める、赫。夥しい程の血。
床に広がる血の海に身を横たえるそれらを見下ろす。
それは、惨たらしい有様の三つの肉塊。
その中の一つを蹴る。
ぐしゃり、と湿った肉の感触。
その感触に、思わず笑みが広がる。

これで、もう。


きぃ

小さな、扉が開く音。
そして、息を飲む音。

「レン?」

震えた声で名前を呼ばれ、振り返ると

「リン」

真っ青な顔をしたリンが扉の所で呆然と立ち尽くしていた。

「メーコお姉ちゃん・・・カイト兄・・・ミク姉・・・?」

リンは、震える声で床に転がる肉塊───数十分前まで生きていた、家族だったそれの名前を呼ぶ。

「リン」

名前を呼ぶと、リンは視線を俺に向けた。

「レン・・・なんで・・・ねぇ、なんでっ!?なんで、こんな・・・」

話している途中で、その場にへたりんだリンは、頬に幾筋も涙を伝わせながら、なんで、と繰り返し何度も叫ぶ。
ぎゅう、と震える体を両腕で抱きながら。

「だって、必要なかったから」
「ひつ、よう・・・?」

そして、返ってきた俺の言葉をゆっくりと繰り返す。

「こんな人達、俺たちには必要ないんだ」

そう言いながら、リンに歩み寄る。

「だって俺たちは何時も二人だっただろ?」

その言葉に、リンの体が小さく震える。

「大丈夫。何も変わらない。ただ、昔に戻るだけ」

リンの正面に屈み目線を合わせて、笑う。

「リン」

まだ涙が伝う白い頬に手を添える。

「リン、愛してる」

そう言い、リンの赤く艶やかな唇を塞ぐ。


狂気の沙汰は愛故に

(つまらないお儘ごとはもうお終い。)(なのに、なんでそんなに泣くの?)

「ねぇ、ツナ君」

一歩先を歩くツナ君の背中を呼ぶ。

「なに?京子ちゃん」

振り返ったツナ君は、いつもと同じ笑顔。

なのに。


体が震えた。

唾を飲み込んで、口を開く。

「お昼の人達、誰」
「なんでもないよ」

言葉を遮られる。
ツナ君の声と、口許に浮かべられた、冷笑に。

「京子ちゃんは気にしなくていいから」

そう言って微笑むツナ君は一瞬前とは違う、とても優しい笑顔で。

その笑顔に泣きそうになり、顔を俯かせる。

「帰ろっか」

優しげなツナ君の声に顔を上げ、目を見開いた。

「京子ちゃん?」

訝しげなツナ君の声に、小さく頭を振り、歩き出す。
視線を俯き加減にして。
赤く染まる空を見ないように。


優しく笑うツナ君の、後ろに広がる夕空が何故か。



哀しみに染まる秋空
(血のように見えるの。)

きぃ

放課後いつものように神狩屋を訪れた蒼衣は、扉を開けて棚の間を横切る。

「こんにちはー」

そう言いつつ棚を抜けた蒼衣の視界に入ったのは、少し開けた場所に置かれたテーブル。

そして、

「雪乃さんっ!?」

椅子に座る雪乃。

その雪乃の姿を見て、蒼衣は思わず声を上げた。
その理由は、雪乃の白い肌がさらに青ざめていたから。
そして、雪乃が右手で左手を押さえていたから。

赫い血が流れる左手を。

「もしかして泡禍に遭ったの…!?」
「違うわよ」

駆け寄る蒼衣を雪乃は冷たい声で制すと、鞄から白い包帯を取り出す。

「でも血が…」
「切ったのよ」

手際良く左手に包帯を巻いていく雪乃の返答に蒼衣は小さく息を飲んだ。

「雪乃」
「五月蠅い。殺すわよ」

言葉を遮られた上に、物騒な言葉を言われた蒼衣は苦笑いをする。
そして近くの椅子に座り、雪乃の左手に巻かれた真新しい包帯を見ながら、頭の中で雪乃の言葉を反芻するのだった。





手首に巻かれた、雪にも似た白さの
(雪乃さん。あんまり自分を傷つけないでね。折角綺麗な肌なんだから)(───白野君、殺すわよ)

昼下がり。
床に座り込んで本を読んでいたら、聞こえて来た足音に顔を上げる。

その直後、

「レン、聞いて聞いて!マスターが新曲くれたのっ!」

頬を上気させたリンが部屋に飛び込んで来た。

「あー、そう。良かったな」

そう返し、再び本に視線を落とすと、

「それだけっ!?」

リンの大声。
まあ、それはいつものことで、つまりはもう慣れたので特に反応はしない。
しないでいると、とことことリンが近付いてきて、

「いっ!?」

突然背中に乗られ、その勢いで本に顔をぶつける。

「リンー?」
「レンが悪いのー」

ご機嫌斜めな感じのリンの声に溜め息をつき、背中の重さを押し返す。

「あ、そだ」

その途中に、いきなりリンが退いたために仰向けに倒れそうになるのを必死で堪える。

退いたリンはというと、今度はオレの背中に自分の背中を合わせて座った。

「なに?」

リンの行動が分からず声をかけようとして、遮られた。
正確には、自分から口を閉じた。
リンが、歌い出したから。
その歌は、聴いたことのない歌で。

(新しい曲、か)

リンの柔らかな声で紡がれる音に、目を閉じ耳を澄ます。

(っていうか、これ)

耳に流れ込んで来た歌詞に目を開ける。

「ラブソングかよ」

そう呟くと、歌が途切れ背中にかかる重さが僅かに重くなった。

「メイコお姉ちゃんがレンに聞かせて来い、って言ったの」

そう言い、リンは小さく笑うのが背中越しに伝わって来た。
メイコ姉、何やってくれてんだよ・・・。

「で、どう?」
「音外れまくり。もっと練習してから来いよ」

リンの問いにそう返すと、間髪入れず頭を殴られた。
正直、かなり痛い。

「レンの馬鹿っ!もう歌ってあげない!」

リンはそう言い捨てると、部屋を飛び出して行った。
再び静かになった部屋で溜め息をつく。

頭の中で響くのは、リンの歌声。
そして、ワンフレーズ。

「早く気付いて、ねぇ…」

呟き、再び溜め息。

そう歌ったあいつは気付いてない。
オレの気持ちに。
不意に、意地悪く笑うメイコ姉の顔が頭の中に浮かぶ。
それを消す為に軽く頭を振り、そして膝の上に置いていた本を閉じる。


まったく。


立ち上がり、頭を掻きながら扉に向かう。


「いい加減、気付いて欲しいのはこっちだっての」


呟いた願いは、果たして何時叶うのだろうか。





背中合わせの恋の歌

(レンー、リン相当怒ってたわよー)(メイコ姉・・・楽しそうだね・・・)(ふふ、そう見える?)

カレンダー

08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

最新記事

(11/21)
(10/12)
(10/12)
(10/10)
(09/28)

プロフィール

HN:
性別:
女性
職業:
大学生

カウンター

アクセス解析

忍者アナライズ

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- Repeat: --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]