Repeat:
退屈な日常とか、虚像の世界とか
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その開始を知らせるチャイムが鳴ってすぐ、俺はカスミに用事があると言うハルカに隣のB組まで強制連行された。
そして今、俺は開けた扉の隙間から中を覗くハルカの横で、壁に寄り掛かり不規則に鼓動する心臓を鎮めようとしていた。
「あれ?」
「なんだよ」
不意にハルカが上げた疑問符に努めて普段通りに聞こえるように声をかけると、
「カスミいないかも」
俺に視線を向けたハルカは、当惑した表情をしながらそう言った。
「は?そんなわけ」
「君達、何してるんだい?」
ハルカの言葉に言い返すよりも先に、かけられた声にそっちを向くといつの間にか扉の前にシュウが立っていた。
「なあ、カスミは?」
挨拶も無しにそう問いかけるとシュウの表情が若干曇り、その表情の変化に嫌な予感がして、
「ルリリを預けに行ったきり帰ってこないんだよ」
その言葉に焦りが体を支配した。
「・・・・ハルカ。俺、体調不良で保健室行ったって言っといてくれ」
「体調不良ねえ」
俺の言葉に口角を上げニヤついた笑いを作ったハルカに舌打ちしたいのを我慢する。
「・・・・学食一週間」
「分かったかも!」
俺の苦渋の決断に、ハルカはぐっと親指を立ててそれは嬉しそうに返事をしてきた。
(さらば財布の中身。)
心の中で呟き、しかしすぐに胸の中の軽い悲しみを振り払って、彼女が目指したはずの場所に向かって、廊下を走り出した。
+++++++
母がパソコン使い終わるのを待ってたらいつの間にか寝てしまっていて、起きたら日付変わってました。
畜生、昨日中に上げる予定だったのに。
まあ何はともあれ、学パロ更新しました。
あと二、三話で主要キャラ出せると思うので、全部出したらいい加減に大まかな設定をうpしようかと思います。
聞こえるのは、音を立てずに吹く風によって起こる幾数もの葉擦れの音。
それを聞きながら目の前の不機嫌そうな表情をの少年を見て、そこでふと彼が記憶の中にあることに気づきいて小さく声を上げた。
「貴方、確か同じクラスの・・・」
そこまで言いかけて、不意に遠くから聞こえてきたチャイムの音に空を仰ぐ。
音の余韻が空気に溶けた頃、自分が授業をサボっている事に気づき慌てて教室に戻ろうと、そしてそれを彼にも伝えようと視線を下ろし、
「ちょ、ちょっと!?」
いつの間にか森の奥へと進んでいた彼に声を上げ、しかし全く足を止める気配のない彼を後を慌てて追い、その腕を掴む。
「何処行くのよ!?」
「貴様には関係ない」
そう言うと邪険に私の手を払い再び足を進めた彼に、数秒前まであった感謝の気持ちが薄れて代わりに沸々と苛立ちが沸き上がってきた。
しかしなんとか怒鳴りたい気持ちを抑えて、彼を止める言葉を探して、
「授業は!?」
見つけ出し、音にしたその言葉に彼は足を止めた。
望んだ結果に心の中でガッツポーズをしながら振り返った彼を見ると、
「そんな下らないものに縛られているなんて愚かだな」
彼は鼻を鳴らし、口元に嘲笑を浮かべながら見下すような口調でそう言った。
「なっ・・・!」
思いもしなかった返答に絶句した私に彼―改め奴は一瞥をくれてから、森の奥へと進んでいこうとして。
「・・・分かったわよ」
喉の奥から搾り出した私の声に、足を止めてさして興味なさそうに首を回してこっちを見た奴を睨みつけながら、右手をスカートに伸ばす。
「口で聞かないなら力を使うまで」
言って、訝しげな表情になった奴に向けてモンスターボールを握った右手を突き付けた。
それを見た奴は僅かに目を細くして、それから体ごと私に向き合った。
「なんのつもりだ?」
「私が勝ったら言う事聞いてもらうわよ」
それを聞いた奴は面倒臭そうに、しかし少しだけ熱が灯った視線を私に向け、
「精々ほざいとけ」
あのムカつく口調でそう言うと、ズボンのベルトからモンスターボールを外し。
空気を揺らした、鐘の音。
それを合図に、二つのボールが宙に投げられた。
+++++++
テスト中にも関わらず、きっちりうpしてしまいました。
休み挟んでいるからといって気抜きすぎだ、自分。
ダイパはルアーとトゲ様の回以外観たことがないので、奴の口調とか全然わかりません。すいません。
気づけばカスミ視点三回目。そろそろ視点変えようかな。
チョコケーキにクッキーに生チョコに・・・・ちょっと私モテモテじゃない!?ってくらいにいっぱい貰っちゃいました。
いいね、バレンタイン!!
で、小説の方はナルサクを上げましたー。
残りはルナミ。数日中に上げられるよう頑張ります!
ワンピースと言えば、朝友人からさらっとネタバレをされてしまって、テンションガタ落ちしてしまいました・・・・。
っていうか、危うく泣きかけた・・・・。
馬鹿だ。
走りながら心の中でその言葉を吐き出し、歯を食いしばる。
立ち止まって荒い息のまま左右を見回し、ひりつく喉に空気を吸い込み、
「ルリリーっ!!」
数分前、この腕の中から何処かへと消え去ったパートナーの名前を叫んだ。
まさか昇降口であいつを見るとは、自分があんなに動揺するとは思わなくて。
だから、新学期特有の熱気に当てられたルリリが、腕の中から飛び出したことに対する反応も遅れて。
頭の中で思い出した自分の失態に顔を俯けて拳を握り。
「なんだ、お前」
耳に届いた男子の声に顔を上げて声が聞こえてきた数メートル先に聳える、普段は自分に立入禁止としている森の方を見る。
それを前に数秒間迷った末、意を決して森へと近づいていく。
森に入る直前に一回大きく息を吸い込み、繁った草を掻き分けて森の中へと足を踏み入れる。
途端に下がった気温に身体が震え、しかし止まりそうになった足に力を入れて奥へと入っていく。
出てこないで、何にも出てこないで!!
心の中で全力で叫びながら足を進め、
「っ!!?」
突如、前方の茂みが大きく揺れ、それ以上に心臓が大きく跳ねた。
緊張と恐怖でその場に立ち竦み、徐々に近づいてくる揺れに唾を飲み込む。
そして。
「なんだ、お前」
茂みの向こうから現れた男子生徒が発した、数分前に聞いた物と同じ声と台詞に目を瞬かせ、
「ルリっ!!」
「ルリリっ!!」
その彼の片腕の中で元気に鳴いたルリリに大きな声を上げ、ぴょんと彼の腕から抜け出て広げた腕の中に飛び込んできたルリリを抱きしめる。
「ありがとう」
顔を上げてそう言うと、紫色の髪をした彼は眉を寄せて不機嫌そうな表情になった。
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学パロうpー。
ついさっき書き上げました!ふう、間に合って良かった・・・・。
けど、明日のバレンタイン小説が全然書き上がってません・・・汗
が、頑張って書きます!間に合わないかもしれませんが・・・。
「ん・・・・んん?」
あれ、おかしい。
たった今導き出した答えに違和感を感じ、首を傾げて過程を見直す。
だけど何度見直しても答えは同じものになってしまう。
それなら正答なんじゃないかと思うけど、間違ってる気がしてならない。
「はぁ・・・・」
重い息を吐き出し、ペンから手を離し椅子の背にもたれ掛かる。
綱手師匠の下で修行を始めてから半年。
師匠が教えてくれる内容は、アカデミーの頃の勉強なんかと全然比べものにならないくらいに難易度が高い。
勉学に関してだけは持っていた優越感も、この半年間で完膚なきまでに叩き潰された。
(・・・ダメだ・・・)
胸中で広がり始めた劣等感を振り払うように頭を振り、しかしまたすぐに沸き上がってくるそれに重い息を吐き出す。
そして力無く目を閉じて、思考を暗闇に沈めようとして。
『サクラちゃんっ』
不意に頭の中で響いた声と、透き通った青色に目を見開いた。
開いても脳裏に映った青色が消えることは無く、きらきらと輝いてみせる。
その輝きは、一瞬にして私の負の感情を消し去り、代わりに胸いっぱいの勇気を残した。
それによって熱くなった胸を押さえ、深く深呼吸をする。
大丈夫、頑張れる。
「・・・よしっ」
小さく葛を入れ、今ある難題を突破すべく、再びペンを握りしめた。
記憶の中にある青空は
(いつでも私に勇気をくれる)