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退屈な日常とか、虚像の世界とか

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サイトの改装始めましたー。
最初に通知したときから随分空いてしまいましたが・・・。

期間としては三月初めくらいまでを予定しています。
それまでは何もないですが、すいません・・・・!

そして以前の記事でも書いたように、改装後は多分メインジャンルが変わると思います。
詳しく言えば、ポケモンになるかと。
でも他のジャンルが嫌いになったわけではないので、サイトでの取り扱いは続けていくつもりです。
ただ、更新頻度は低くなるかもしれませんが。
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凄く今更なんですが、文学少女を読破しました。
何日か前に図書館で見つけて、なんとなく借りたら見事にはまってしまいました。
一年くらい前に一巻を読んだんですが、その時はあんまり好きになれなくてずっと忘れてました。
けど、久しぶりに読んで作品の透明さとか遠子先輩の言葉とかが胸にぐっときて、徹夜して全巻読み終えました。
最終巻は何度か泣きそうになりました。泣けませんでしたが。

一巻を読んだときから遠子先輩が大好きで、全巻通して彼女の幸せばかり願ってました。
おかげでななせには何度も苛々して・・・・いつもならツンデレっ娘大好きなのになぁ・・・・。
最後とか嬉しくてきゃいきゃいしてました。みんな幸せそうでよかった。

文学少女は挿絵も素敵で、画集欲しい・・・・とか思ったりして下手すると大金注ぎ込みそうな勢いです。落ち着け、私。
お金がないので単行本とかを購入するのは難しいですが、ひとまず明日は図書館に行って銀河鉄道の夜と遠野物語借りてきます。


あ、それと私立大学に合格しました。
これで浪人という事態は避けられそうです。
だけどあくまで本命は国立大学なのであと二週間頑張ります!
ツナ京のバレンタイン小説うpしましたー。
去年はメインCPを全部やりましたが、今年は時間とネタの関係上ツナ京だけになります。
ほかのCPを楽しみにしていた方はすいません!!


そして、ここからお知らせです。
まあお知らせと言ってもそんな大層なことではなく、近日中にこのサイトの改装をしたいと思っています
具体的に言うと早ければ今週末くらいから
そのためしばらくは作品の閲覧が出来なくなります。
というか多分、インデックスだけのサイトになりそうです、しばらくは。

そして作品なんですが、絵は全部下げようと思っています。
気に入っている絵もあるんですが、今見るとどれも自分で許せなくて、かと言って今が上手いとかそんなことないんですがね・・・(画力欲しい・・・。
気に入っているやつはリメイクに挑戦したいと思っています。

そして当サイトのメインである小説。
これも加筆修正をします。その際に何個か消すものもあると思っています。
もしこの小説は消さないで!というものがありましたらご一報ください。

また改装後にはメイン及び取り扱いジャンルが変わると思います。
そのことに関してはまた書きます。

詳しいことは改装を始めてからここに書こうと思っています。
改装中は何にもないつまらないサイトになると思いますが、これからもよろしくお願いします。

「ツナ君?」
冷たい風が吹く夕日に赤く染まった世界の中、俺は最も会いたくなかった最愛の彼女に出会ってしまった。

目を丸くした京子ちゃんによって確かめるように呼ばれた自分の名前に唾を飲み込む。

「・・・久しぶり、京子ちゃん」
笑みを作って言葉を紡いだ俺に京子ちゃんは戸惑いながら数歩近づいて、

「その怪我・・・・どうしたの?」

俺の右腕を見ながら戸惑いがちに問いた言葉に、半袖のシャツの袖口から覗く幾重にも巻かれた真新しい包帯に心の中で舌打ちをする。
「えーっと・・・・」
そして言い逃れの言葉を探しながら口を開き、

「ごめん」
「・・・え?」

それを遮って京子ちゃんが言った謝罪の言葉に呆けた声を出す。
 

「余計なこと聞いちゃってごめんね」

顔を俯かせてそう言った京子ちゃんの表情は分からない。
ただ、嘲笑いを含んだその声に胸が締め付けられて。

京子ちゃん、と出しかけた言葉は赤い世界で作られた笑顔を前に君に届くことはなかった。

「じゃあね、ツナ君」
バレバレな作り笑顔のままそう言って、呆然と立ち尽くす俺を置いて歩き出す。
赤い世界に小さくなるその背中を見つめて、知らず噛み締めていた唇を開く。

「ごめんね、京子ちゃん」
心配をかけてしまって。
何も話すことができなくて。
そんな哀しい笑顔をさせてしまって。


「ごめん・・っ」


誰の耳にも届かない謝罪の言葉は、滑稽な俺を嘲笑うかのように吹いた風に掻き消えていった。

 
 

悪いのはキミじゃなくて弱虫の僕なんだ
(だから、)(君から逃げる僕を許して下さい。)

どうすれば君が振り向いてくれるのか。
それを考えてこれしか思い付かない自分に嫌気が差す。
そう思いながら鼻につく強い匂いに眉を寄せ、店のガラスに映る前髪を分けた自分の姿に息を吐き出す。


───そう。考えた結果のあいつの真似。
 

悔しいことにあいつは成績優秀で女の子から人気があって、その女の子達曰くカッコいい(らしい)。
性格はすげえムカつくけど、あいつは俺が持っていないものを全部持っている。
そんなあいつに惚れている君を振り向かせる作戦を無い頭で考えて、考えついたのがあいつの真似をすることだった。
だけど今から頭をよくするなんて無理だし性格や顔なんて変えられるわけない。
悩んだ挙げ句、選んだのが「前髪」。

「・・・・なにやってんのかなあ、俺ってば」
しかしいざ作戦を実行した自分を見て、湧き上がってくるのは自分に対する呆れのみ。
もう一度深く息を吐き出し、滑稽な自分の姿から視線を逸らし、

「なにやってんのよ?」
「わあああっ!!?」

突然背後からかけられた声に大声を上げ、ばっと後ろを振り返る。

「さ、サクラちゃん・・・!」
そして、ばくばくと速いスピードで心臓が鼓動する音を聞きながら、目を見開き驚いた顔で見るサクラちゃんの名前を口にする。
「お、驚かさないでほしいってばよー」
「こっちが驚いたわよ・・・・ん?」
抗議の言葉を述べてさっきとは違う安堵の息を吐き出す。
そんな俺にサクラちゃんは不服そうに言葉を返して、そして最後に疑問符を上げた。

「なに、それ。イメチェン?」
訝しげに問うてくるサクラちゃんに瞬きをし、その視線が俺の額らへんに向いていることに気づき、ばっと凄い勢いで両手を上げる。
「い、いやっ、な、何でもないってばよ!」
上げた両手で前髪を隠し、サクラちゃんの視線を遮断する。
汗を浮かべながら引き攣った笑いを作った俺にサクラちゃんは不可解そうに眉を寄せ、
 

「いつもの方が良いわよ」
 

不意に一言。

その言葉が理解できず、え?と間の抜けた声を出すとサクラちゃんはしまったという感じにしかめ面になって顔を背けた。
その頬がいつもより赤く見えるのは俺の勘違いなのかもしれないけれど。
さっきまで胸の中にあったマイナスの感情はいつの間にかどこかに行って、代わりにこそばゆい気持ちがあって。
 

「んじゃ、そうするってばよ!」
 

自然に孤を描いた唇でそう言って、前髪をぐしゃぐしゃにした。

 

なりたくても、なれない
(でも、そんな僕がいいって君が言ったから)(僕は僕のままでいようと思った)

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