Repeat:
退屈な日常とか、虚像の世界とか
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『優勝はマサラタウンのサトシ選手ーっ!!』
熱の篭った実況に画面の向こうで歓声が沸き上がる。
そして、画面に映された少年は彼の元に駆け戻ってきた電気鼠を自分の肩に乗せると、弾けるような笑顔になった。
「優勝かあ・・・・相変わらず凄いわね・・・」
感嘆の息と共に言葉を吐き出し、授与された優勝トロフィーをテレビカメラに見せつけるサトシに軽く口角を上げる。
私がサトシ達との旅を止めて7年。
サトシは成長した。
時と共に体が大きくなって、そしてそれ以上に多くの経験によって内面的に大きくなった。
彼が幼い頃から抱いていた夢を叶えるのもそう遠くはない。
それは、共に旅をした仲間としてとても嬉しいことのはずなのに。
心の中では、喜びと嫉妬と寂しさが入り混じった、よく解らない感情が渦巻いている。
ジムリーダーの仕事に不満がある訳ではない。
だけど。
私だって夢を叶えたい。
その気持ちを抑えてジムリーダーの役目を果たさなくてはいけない自分と違って、夢の実現のために経験を積むことができるサトシに対する嫉妬。
サトシが成長するに従って、遠い過去の物になっていく自分と過ごした時間を、自分の存在を彼は忘れてしまうのだろうという寂しさ。
その感情を自分の中に見つけた時、私はサトシを追うことをやめた。
どんなに追いかけても、この手がサトシに届くことはないと知ってしまったから。
喜びと嫉妬と寂しさと、それらを抱く自分に対する嫌悪感。
「ルリ・・・」
「ごめん、ルリリ。何でもないよ、大丈夫」
そんな私の気持ちを感じ取ってか、慰めるように体を擦り寄せてきたルリリに微笑み、震える手でその体を抱きしめた。
僕は空を見上げることしかできなかった
(手を伸ばすなんて、)(なんて愚かな行為だったのだろう)
一年B組。
ドアの横に下がった真新しいプレートを見上げて、小さく息を吐き出す。
ドアの向こうから伝わってくる張り詰めた空気に掌を握りしめ、
「カスミ、なにしてるの?」
「きゃあっ!」
背後からかけられた声に叫び声を上げて後ろを振り返る。
「あ・・・シュウ・・・」
そして、そこにいた顔馴染みの男子生徒にほっと安堵の息を吐き出す。
「ごめん、驚かせちゃって」
「僕こそ。・・・で、こんな所でどうしたんだい?」
「なんか緊張しちゃって・・・・」
そう言って苦笑いをするとシュウはふうんと短く返してきた後、ドアに手を伸ばて。
「そういえば、カスミ」
「なに?」
「ルリリ連れたままだけどいいの?」
「え?」
シュウの指摘に視線を下げると、腕に抱いたパートナーであるルリリの丸い目と視線が交わった。
「校則第37項、校内においてポケモンはモンスターボールに入れなくてはいけない」
「あっ!」
並べられた言葉に弾かれたように顔を上げ、若干呆れたようなシュウを見る。
と同時にチャイムが鳴り響いた。
「あー、えっと・・・シュウ」
「担任には上手く言っといてあげるよ」
「ありがとうっ。今度、何か奢るから!」
溜め息混じりのその言葉に踵を返し、一瞬にして人気が無くなった廊下を走り出した。
+++++++
三話うpしましたー。
視点的にはカスミです。
抱えてるのをトゲピーにしようか迷ったんですが、AG組が出てるのでルリリにしました。
でも、自分的にあそこのポジションはトゲピーのものだと主張したい。
海に出て十年。
未だに俺は偉大なる航路を制覇できていない。
色んな奴と出会って、色々と大変な目にも合ったりして。
それでもこの海の先には、まだまだ知らない所がたくさんある。
今まで諦めかけたことがなかった訳じゃない。
だけど、俺には仲間がいるから。
方向音痴な剣士も嘘つきな狙撃手も足技が最強なコックも小さな医者も謎めいた考古学者も変態船大工も骸骨の音楽家だっている。
なにより、お金に煩くて怒りっぽいけど、とびっきり優秀な航海士がいる。
だから俺は、いつか絶対に世界の全てを見ることができると信じてるんだ。
この世界の果てを僕は知らない
(さあ、冒険を続けよう!)
初レカスです。
ポケスペでは断然レカス派です。マイナーですが大好きですっ!
ちなみに。
カスミさんはアニメ>スペ>ゲーム
レッドさんはゲーム>スペ
だったります。
サトシは、ゲームレッドさんと同じくらいかな・・・?あ、でも今はHGSS効果でレッドさんが上かも。
ってわけで、これからもたまに増やしていこうと思いますー。
今回はツナ京です。
ちょっと馬鹿めなツナを目指してみたんですが、う・・・ん?あんまりなってないかな!(開き直り
自分的に彼氏>>>>>>>><<彼女くらいの関係が好きです。
女の子がべた惚れ!よりは男の子がべた惚れなのが大好きです!!
好きすぎて独占欲強くなりすぎてみたいな、べたなのがほんとに好きすぎてすいません。
とか言いつつ、多分自分では書いたこと無いと思います。多分。
今度書いてみようかなー。