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退屈な日常とか、虚像の世界とか

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学校という空間において、自分以外の教室へ行くことに強い抵抗感を感じるのは何故なのか。

眼前に聳えるドアを睨みつけながら、そんな疑問を自分に問いかける。
そしてドア横にある教室の名称を告げるプレートに目をやり、一つ深呼吸してドアの隙間に手をかけ、
「っ・・・・!」
ドアを開いた瞬間に向けられた数十の目に思わず腰が引けた。
しかしドアを開けたからには逃げ帰るわけにも行かず、まだ向けられている視線を気にしながらぎこちなく教室内を見回す。
「あ、」
そして窓側の席に見つけた目的の人物に安堵の息を吐き、意を決して教室を横切る。
「シュウっ」
机一つ分手前で名前を呼ぶとシュウは読んでいた本から視線を上げ、正面に立った俺を見上げた。
「なんだい、サトシ」
「あー、ちょっと頼みがあんだけど」
髪を掻きながらそう言ってシュウが視線で続きを促したのを受け、

「教科書貸してくださいっ!」

勢いよく頭を下げた。

 

「まだ使ってないのに貸すんだから、寝ないでくれよ?」
「あのなー、俺だって高校生だぜ?中学の時とは違うんだよ!」
馬鹿にした笑いプラス嫌みと共に渡されたた新品の教科書を掻っ攫うように受け取り、やや強めに言い返してその場を立ち去ろうと顔を上げ、


「・・・!!」


教室に満ちる喧騒と無縁かのように静かに廊下側の一番後ろの席に座る、見覚えのありすぎる男子生徒に目を見開いた。
「?サトシ、どう・・・」
「シュウ・・・・・あいつ、誰だ?」
視線をそのままに声を低くしてシュウに問いかけると、
「シンオウから来た外部生でシンジって名前」
少しの間の後、シュウは小さく平淡な声で答えが返してきた。
「・・・・シンジ・・・」
その名前を口の中で小さく呟き、不機嫌そうな表情で机の上で組んだ手元を睨むように見る男子生徒のデータを頭の中に刻み込んだ。





++++++++
ポケ学更新しますたー。
そして、ポケ学二桁突入ー!
これくらいの長さはとっても書きやすくていいですw

さて、主要キャラも出揃ったことだしそろそろキャラ設定でも作るか・・・。
今月中に上げられるように頑張ります!

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