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退屈な日常とか、虚像の世界とか
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「うわぁ・・・」
視界に入った、ピンク色に染まった桜の木に感嘆の声が出る。
歓喜の声を上げながら、ルフィとウソップが木に向かって一直線に走っていく。
いつもなら一緒に走っていくけど、今日はゆっくりと歩く。
ドクター。
心の中で、届くはずのない名前を呼ぶ。
またドラム島には、桜が咲いたかな?
目の前の桜の木を見た時、真っ先に思い出したのはドラム島に咲いた、桜のこと。
ねえ、ドクター。
「チョッパーっ!!!」
ルフィの思わず耳を塞ぎたくなるほどの大声に飛び上がり、
「わっ!?」
転びそうになるほどの突風が吹き、それと共に、
「うわぁ・・・・・・・っ!!」
数え切れないほどの花びらが空を舞った。
「お前も早く来いよーっ!」
桜の木に上ったルフィが、大きく手を振る。
桜の木の下で、いつの間にか揃っていた全員が、おれを呼ぶ。
それを見て、無性に胸が熱くなって。
「チョッパーっ!!」
「今行くっ!」
桜が舞う中を走り出した。
ねえ、ドクター。
散りゆく桜に君を見た
(おれは元気だよ)
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